2018年12月31日の紅白
第69回NHK紅白歌合戦を振り返らさせてくれ。
ここ10年くらいの大晦日は実家で蟹を貪り食いパンパンになった腹を撫で回しながらコタツで横になって紅白歌合戦を見るという、ザ!日本の大晦日と言ってもいいような過ごし方をしていた。大御所のいつもの名曲やこの一年のヒットソングに合わせた、紅白でしか見れないその年を象徴するような大掛かりな演出がとても面白いのだ。
近年は更にツイッターで紅白を実況ツイートしたり他の人のツイートを見たりという副音声的な楽しみ方も覚えた。タイムラインに暇人が集い、ああでもないこうでもないとつぶやく、一年に一回のお祭りなのである。
しかし今年のメンツと曲目が発表されたとき、思わず「うわ!つまらなそう!」と叫んでしまいそうになった。CM・ドラマ・映画・アニメなどとタイアップしてヒットした曲の枠もなかったし、パチンコの大当たりみたいな演出が期待できるバキバキ枠も、コント風の演出で盛り上がりそうな枠もなかった。
今年の国民的ヒットソングがDA PUMPのUSAぐらいしか思いつかないし、個人の好みかもしれないけど日本のヒットチャートとして2018年自体があまり音楽的に恵まれた年でもなかったように思う。平成最後ということで、NHKは今年らしいステージ構成から「平成のヒットソング」中心の構成へと舵を切っていたこともあり新鮮さが全くなかったのだ。
しかし、結果的にはここ数年で一番面白かった。これだけグチグチ言っておきながらそれを全てひっくり返されるくらい面白かった。つまらなそうって思ってしまって本当にすみませんでした。面白かったぞー!
まず総合司会の内村を審査員席にいる出川がいつものごとく「チェン」というあだ名で呼び、「なんでチェンかって言うと顔がジャッキー・チェンに似ているから〜!」とこれまたいつもの調子であらためて説明してくれたところから私の緊張が徐々に解れていった。
出川さんの「なんでチェンかって言うと顔がジャッキー・チェンに似ているから〜!」は何回か見たことがあるけど、この流れるようなセリフが個人的に非常に耳障りが良い。その後も「なんじゃそりゃそりゃ」や「やばいよやばいよ」を要所で差し込みしっかり自分の仕事をされていたように思う。
出川さんと同じく岡村さんもちょいちょい出てきては「司会は僕です」というコントキャラを全うされていたことも番組全体を安定させていたように思う。例年ある今年流行った一発ギャグ枠が少なかったこともあり、内村総合司会を盛り上げるように出川さん、岡村さん、塚地さんなどのベテラン芸人勢の働きが光っていたように感じた。
内村総合司会も、天童よしみと筋肉体操(これめっちゃ面白かった。武田真治がステージでサックス吹いたり腕立てしていて意味が分からないけど勢いがあった)や、石川さゆりに布袋寅泰などのお祭り演出をまとめたり、自らDA PUMPと踊ったり欅坂46とサプライズ的な感じで踊ったり、八面六臂の大活躍だった。
練りに練られた曲順のおかげか司会のスキルのおかげか今年は例年よりテンポ良く飽きずに見れた。特に後半、椎名林檎さんとエレカシ宮本さん以降の畳み掛けるような展開はいつも以上にお祭り感が出ていてとても楽しく見れた。
その他のトピックとして、サチモス汚くて臭いライブハウスより来たる、白Aソロで見たい、中澤くん2年連続出場&けん玉成功おめでとう、あいみょん金属バットに似てる、指原さんが長谷部より大人っぽかった、北島三郎82歳5年ぶり51回目の出場まつり最高伝説、などがあった。
あとは、いつものzbptさんのツイートも貼らせてもらいます。この人がタイムラインで盛り上げてくれています。いつもありがとうございます。
打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? 死ぬか? 戦うか? ビッチみたく訴えるか?
— zbpt (@zbpt) 2018年12月31日
まんが日本昔ばなしモス
— zbpt (@zbpt) 2018年12月31日
「坊や~よい子だ もうgood night」
ラジオをお聞きの皆さん、そして会場にお集まりの皆さん、神奈川県の海沿いで結成された6人組バンド、Suchmosです。俺の地元茅ヶ崎という街の国道134号線を吹き抜ける風の歌を唄います。鉄風鋭くなってという曲です。
— zbpt (@zbpt) 2018年12月31日
長良川行くやつ もう鵜飼(UKAIGHT)
— zbpt (@zbpt) 2018年12月31日
純烈「綺麗なスーパー銭湯から来ました」
— zbpt (@zbpt) 2018年12月31日
この度はこんな私を選んでくれてどうもありがとう。
— zbpt (@zbpt) 2018年12月31日
ご使用の前にこの取扱説明書をよく読んで
ずっと正しく優しく扱ってね。
一点物につき返品交換は受け付けません。
始めにミクスチャーロックが好きかを確認致します。
腹の底から声を上げさせますが葬式ですかと聞きます。
いつもごめんね。
まつりスタジオからキタサンブラックをひねくりあげてやって参りました
— zbpt (@zbpt) 2018年12月31日
This is 北島三郎
車の中でSuperflyをかけると力強すぎてエアバッグが誤作動するというが…?
— zbpt (@zbpt) 2018年12月31日
石川さゆり、天城、越えてくれ……!
— zbpt (@zbpt) 2018年12月31日
aikoやでッ!サザエさん見てて「対抗馬さん」ってなんやと思ったらタイコおばさんやった事、帰ってきたら話すわ!
— zbpt (@zbpt) 2018年12月31日
ジャパニーズヒップホップやナンバガなどの一般的ではないけど伝わる人には伝わる特徴を上手に切り取ってリアルタイムの映像に合わせてネタに仕上げてくるっていう。DJならぬツイJや!
すみませんでした。
そして、なんと言ってもユーミンとサザンオールスターズ。
思い出すだけで泣けてくる。
まずユーミン。ひこうき雲とやさしさに包まれたならを披露。選曲がまず最高です。憧れのユーミンの圧倒的なひこうき雲を目の当たりにしたaikoがクッソボロボロに泣いているからの「小さな頃は神様がいて不思議に夢を叶えてくれた。やさしい気持ちで目覚めた朝は大人になっても奇跡は起こるよ」という歌詞で私も確かにやさしさに包まれて。いい。
すごく生きる希望を感じる歌詞。直接的ではないけど浮かび上がるように希望を感じる。励まされる。
ツイッターで流れてきた情報からサーチしたところによると、バックバンドも相当こだわったメンバー構成になっていたらしい。はっぴぃえんどとティンパンアレーとスカイというバンドから細野晴臣と大瀧詠一を抜いたメンバーで、「ひこうき雲」と「やさしさに包まれたなら」の制作に携わった、普段私たちが耳にする音源のレコーディングを演奏した人たちだったとのこと。すごい。
そしてサザンオールスターズ。希望の轍と勝手にシンドバット。こちらはひたすらラストに向かって盛り上げる盛り上げる。すごい一体感を作って突き進んでいきます。たまらん。ユーミンもサブちゃんも自身のステージに巻き込みながらどんどんと盛り上げていく。内村さんの笑顔、みんな笑顔。みんな楽しそう。そして桑田さんがユーミンや北島三郎さんなどを労うような動きをしてからのドンのタイミングでステージに倒れ込みエンディングへ。
今年の映画、ボヘミアンラプソディーで感じた歌の力、音楽の感動を再び感じる。日本を盛り上げられるってすごい。人間が集まってピースフルな空気を共有する。いい意味で、力を合わせたら人間はすごいことができるんだを感じる!人間讃歌!大晦日は紅白歌合戦!
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はい、というわけで締め方が分からなくなりましたがとにかく紅白最高でした。今年はこんな感じでドロドロとブログを書いていきます。よろしくお願いいたします。