田中まじめ滅餓寧武露愚

よろしくお願いします。

20190324ミズモトアキラさんトークショー

ミズモトアキラさんという方が武田百合子さんを語るということで二人について何も知らないけど信濃川あひるさんが主催したので見物に行ってみた。

 

武田百合子さんは富士日記や新東海道五拾三次などの作品が有名でとてもキレイな文章を書く方だそうです。ミズモトアキラさんはその富士日記を読んで感じたことをウェブで発表されているそうです。勉強になったことを箇条書きにしていきます。

 

「最近やっと何で自分が富士日記を読んで感じたことをウェブで発表しているか分かってきた」

分からないけどやりたくなったことをとりあえずやってみて、やり続けるうちになんでやりたくなったか分かってくる結果やってよかったと思えるというそのようなニュアンスで話されていました。その感覚は何となく分かるような気がしました。

 

「足で探す」

行ってみることが一番だと。そんな話を聞いたら私も、福島、山形、富山、長野、群馬あたりのコアなお店をもっと知りたいと思いました。

 

「流れていく雲を文章にするためには、よく観察すること、それに感動すること」

確かに。文章を書くこと、残すこと自体の面白さを感じることも大事だとおっしゃていてそれにもかなり共感しました。このブログも本当にそれでしかないです。とりあえず残しておく面白さ。

 

「松の芽から何をイメージするか、どう文章にするか」

一部抜き出しさせてもらいます。『暮れ方、松の芽がいっせいに空に向かって伸びているのがくっきりと目に立つ。花札のようだ。心がざわざわする。私の金銭欲と性欲と物欲。』。

 

「言葉をチョイスすること自体の面白さ」

葉柄(ようへい)、花柄(かへい)など。その人の中にそれがあるということが伝わってくると面白いと。なるほど。

 

「絵コンテのような文章」

行き交う人をよく見ていて、文章を読むと情景が浮かぶという意味でのミズモトさんの表現。また文章の中で『学生』や『会社員』というタグ付けを敢えて行っているという話もありました。普通は見ただけでは分からない部分があり断定的な表現を避けてふわふわしてしまうが、武田さんはビシビシと切れ味が鋭く文章を見た個々が想像しやすくて面白いと。

 

「自分の中の後楽園元旦をどうすれば残せるか」

そのとき楽しい悲しいは書いていなかったそうです。何を残して何を落とすか。どのように残すかということを楽しむと言っておられました。

 

「絵葉書の凄さ」

観光地にあるような絵葉書はスキル云々ではなく、誰にでも伝わるような情報量がすごいと。それも表現の一つだと。

 

「あくびとアクビ」

眠くなってきた平仮名の『あくび』と、時間が経過してあの夜のという意味に名詞に変わったカタカナの『アクビ』。聞いていて繊細すぎて目眩がするようでした。書く側の遊び心と読み解く側の遊び心。繊細な感情や詳しい人の話を聞くことが好きです。誰でもどこかに持っている、ガサツな人にも私にもあるその人の繊細な一面。私はほとんど下品な人間なので上品なものに憧れてしまいます。

 

「量は問題ない」

足りているかどうかが肝要であると。『0.5グラムの世界』とメモには残されていたのですが今その意味は分かりません。分かるメモじゃないと意味がありません。メモを取りながら聞いていたのですが、日にちが経過して感情の新鮮さが見事なまでに失われてしまいました。阿呆!

 

なのでここからは一番ホットな今の感情を最後に残しておきます。関係ない話です。

 

今日20190507は吉田豪のインターネット配信にジュンジュンが出ていました。昨日の「の子」の配信が約800人、吉田豪とジュンジュンで約12000人。視聴率ではなく視聴者数がリアルタイムで可視化される現代社会。世間の関心が見えます。放送の中で、ジュンジュンが過去に炎上したときに攻撃してきたウェブ雑誌の記者などが今どこで何をしているかサーチしているという話をしていました。「どこかでバッタリ会ってそいつらが俺の違う一面を見て見直してくれたら嬉しいな」と言い添える姿からはやはり狂気を感じました。

 

あとは引き続きかまってちゃんを何曲か聞きました。るるちゃんの自殺配信、自分らしく、知恵ちゃんの聖書、など。本当に今更だけどメンヘラという括り方だけではもったいない気がしてきています。ノイジー、メロディー、歌詞(チャート見てモナコインとか300万溶かしちゃったとか面白かったです)、絶妙に外れる独特なフシ回しなど、とにかくオリジナリティを打ち出そうとする思いが伝わってくるところが好きです。私と全くの同学年で、場所は違えど同じ時代、時間を経て活動しているというところも興味が引かれます。10年以上も同じメンバーで活動しているところも。

 

みんなでドライブとかではなく家で一人で殺伐とした気分で過ごすときに良いかも知れません。歌詞に刺激的な言葉が並んでいるので万人向けではありません。INU町田町蔵とか僕はあまり分からないですけど誰かはすごく好きなわけで、そういうものは自分の中で一度は消化したくなるヘキがあるんです。みさこさんかわいい。

 

以上、だらだらと。ありがとうございました。ばーい。