ゴッドタン〈お笑いを存分に語れるBAR〜漫才編〉
お笑い芸人の方が漫才について語りまくる回でした。とても面白かったです。
メンバーは、かまいたち、ナイツ、東京03飯塚さん、スピードワゴン小沢さん、おぎやはぎ、劇団ひとり。関西からは、かまいたちだけでした。
特に小沢さんが良い味を出されていました。独特の感性と言い回しで、漫才に対する愛が伝わってきて面白かったです。
「ドクターハインリッヒ、エーマッソ、コウテイとか、漫才の向こうに音楽か文学が見えるものが好き」「コウテイはサンプリング感が電気グルーヴだと思うの」など。聞いてきた音楽は漫才のネタに出るという話も出ていました。ちなみにナイツはYMOだそうです。
ドクターハインリッヒのネタ
エーマッソのネタ
アンガールズ田中さんがAマッソにTVの授業。サービス業はじめ仕事の話で面白いです。田中さんすごい。Aマッソはピュアだな。
コウテイのネタ
コウテイはこの番組を見てユーチューブ検索して知りましたが面白かったです。二人ともハイテンションで、エキセントリックな世界観を作り出していました。二人だけしか通じない世界がエンターテイメントとして成立しているところのバランス感覚がすごいです。サイコパスな二人組という部分から、なぜか映画のファニーゲームを思い出しました。ズィーヤ!
その他、今回話題に出た若手について。
たくろう
まんじゅう大帝国
からし蓮根
からし蓮根・伊織さんは巨人師匠の店でバイトしていて巨人師匠から服のお下がりをもらうそうなのですがそれが「めっちゃださい」らしいです。
フカミドリ
みんな面白くてすごいです。コウテイはクセになって何本も見てしまった。たくろう、からし蓮根も。
そして日本の漫才と言えばM-1、そこからおぎやはぎの漫才についても。2001年のM-1は僕自身リアルタイムで見ていて、スベったなーという空気感を覚えていますが、今回おぎやはぎを見直してみたらとても面白かったです。
笑い飯の哲夫さんは、おぎやはぎの漫才を見て「やられた!」と思い、今の笑い飯のスタイルが出来上がったそうです。意外に思いましたが、そう聞いて見てみると確かに相手のボケに対する取り扱いの部分は同じ種類な気がしました。次回は、笑い飯がマジメにお笑いを語るところも見てみたいです。
おぎやはぎが漫才を作り始めた頃のエピソードも紹介されていました。矢萩さんが「なんでだよ!」と小木さんに突っ込んでみたら、お笑いをやる前から友人同士だった二人にとって「なんでだよ!」が不自然すぎてめちゃくちゃ恥ずかしくなって二人で俯いてしまったそうです。
また、若き日のスピードワゴン小沢さんがネタを書いているときに、矢萩さんが通りかかり「そのネタ面白くないでしょ、面白いネタって書いてるときから笑うんだよ」と声をかけて小沢さんは、その言葉にかなり影響を受けたというエピソードも。
番組の随所におぎやはぎに対するリスペクトを感じられました。関係ないけど坂本慎太郎さんも「作っているときに笑っちゃうくらい良くないとボツにしている」とインタビューで答えていました。それは関係ないか。
その他の話題に出たM-1。
2004アンタッチャブル、柴田さんのツッコミは標準語だけどベランメェ調なのでボケに圧力をかけられ、その振り切ったツッコミがホームランを生むらしいです。
2005ブラックマヨネーズ。人間と人間の圧力がぶつかり合って笑いを生む。二人の掛け合いだけで客席をうねらせる理想の漫才。関西弁の心地良さについてなど。
2006チュートリアル、チリンチリンのネタでボケじゃなくて世界観を見せたという話、徳井さんは顔がカッコよくてあの喋り方なのに笑えるところがすごいという話をしていました。確かに。
2010笑い飯、話が展開せずに二箇所くらいでボケるところがすごいと。ナイツは4分間で100個ボケる100ボケ漫才を作ろうとしたけど38個が限界だったという話から、かまいたちは20秒から25秒に一個ボケるところを作ろうとしたエピソードの応酬。このあたりはプロの観点が聞けて面白かったです。
ツッコミの話からくりぃむしちゅー上田についても。上田のフリは「はい」って言うだけで爆笑が起きるシステムになっているそうです。矢萩さんは、上田さん司会で大喜利の番組をやっていたときに、何を答えても面白くするからわざとつまんないこと書いたけど、それでも面白くなって驚いたそうです。天才のパスですね。
ツッコミ10年ボケ天然という言葉があるように、なんとなくツッコミの方が分析して言葉にしやすいのかなと見ながら思っていました。
あとは濱家さん、めちゃくちゃマジメだなと思いました。みんなマジメだけど。受け答え、伝え方が丁寧。
というわけで、面白かったところをズラズラ書かせていただきました。自分の心が動いたものを分析する人の話が好きです。また何か面白く感じたものがあったらブログに書きたいと思います。以上。まる。