ミント
ペパーミントの小さい鉢を買ってきて家の出窓に置いた。ある日仕事を終えて家に帰ってくると、西日に強く照らされたミントの葉がキラキラと緑色に輝いていて、そのあまりの美しさに思わずハッと息を飲んだことがあった。
しばらく見入り余韻を楽しんだ後に、今度はその美しさに感動した自分の心にも感動してきた。美しいものを見て美しいと感じる心。この心の状態こそが幸せの正体なのではないだろうかとも考えた。
何かと比べて思うものではない。手間がかかるわけでもお金がかかるわけでもなく、ただただミントの美しさが目に映り心の底から自然と湧き出てきた自分自身の感動。
最初からそこにあるものを自分がどのように感じるか。
美しい、面白い、美味しい、楽しい、と感じる自分の心。万物と交わり感動する心。これからはそんなことを意識的に感じながら生きていきたいと思った。
谷川俊太郎さんのなんでもおまんこという詩。二十歳の頃に初めて聞いたときは糞爆笑してしまったけど、今はその面白さが真に迫る。万物との心の交流とその喜びについての詩。
などと思っていたら同時多発的に、ローラさんも、原昌和さんも、プッシャーさんも、コジコジのオープニングテーマも、とらドラも、「だいたいそれと同じことを言っているような気がする」という場面に連続して遭遇した。
神がかっているわけではないが、良いものをたくさん感じて色々な感動を集めてなるべく楽しく暮らしたい。生きる。