趣味でラップをしている話
中学校のときの同級生と趣味でラップをしている。ラップというとヒップホップという言葉が浮かぶけど、個人的にはヒップホップクルーよりポエトリーリーディングクルーというイメージで活動している。ポエトリーをリーディングするクルー。名前なんて何でも良いのだけど。
詩は良い。自由だ。自由を確認できる。何度も詩に助けられてきた。吉野作造、谷川俊太郎、甲本ヒロト、その他大勢の方々。ありがとうございます。
詩とは違うのかも知れないが自由律俳句には自由の極みを感じる。種田山頭火は「酔うてこほろぎと寝ていたよ」という句が残されている。「知らねえよ!」という感じだ。
今思ったけど自由律ってそのままフリー・スタイルですね。とても良いですね。自分の存在を認めてくれる優しさを感じる。
もう1人の有名どころ、尾崎放哉(ほうさいって読むんですってよ)も面白い。「咳をしても一人」、こちらも思わず「いや、知らねえよ!」と言いたくなってしまう。だけどその詩を聞いて何となく人の心が動くから面白い。そして、だからこそ発信することにとても意味があると思う。
これからもフリースタイルなポエトリーリーディングを楽しんでいきたい。そして、面白いと思って一緒に楽しんでくれる人がいたらとても嬉しい。そこを目指している。そのつもりでいる。
ただ、ヒップホップが好きで、そのフォーマットの一部を拝借しているので自分にとってのヒップホップ(ヒップホップアーティスト)が何かを少し考えてみた。以下。
1.キャラクター
リリックとの間に嘘がないか。時とともに変わっても良い。
2.声
聞き心地、個性、才能。
3.フロー
聞き心地、工夫できるもの。ブロンケーとか鎮座ドープネスとかとんでもないと思う。
4.リリック
全ての肝、世界観。個人的には伝えたいことがあるから楽しいと思うが、クイットユアデイジョブはじめ言葉が音に乗って気持ち良ければオッケーという考え方もある。それもとても大事。
5.トピック
何をテーマにリリックを書くか、テーマの選び方が大事。リリックの手前の段階で見える世界観。どこを切り取るのか。自分は年齢を重ねて不良すぎる内容に興味を引かれなくなった。でもそれが良い人もいるし、それはそれでやっぱり面白い。興味がないテーマでも、トラックやフローやファッションなどなどが魅力的だと面白く感じる。
6.トラック
曲。方向性、漫画でいうと絵柄、ラーメンならスープだと思っている。何言っているか分からなくても音だけで気持ちは動く。かっこいいや、気持ち良い、など。すごい。自分は洋楽をほとんどそのようにして聞いている。
7.ファッション
むずかしい。ファッションは自己表現だと思うので、どんなファッションの人がやっているかはとても大事だと思う。どう思われたいかとは少し違う。
8.ライミング
韻の踏み方。ふとんがふっとんだなど数々のダジャレが流行った理由は人々の心に残るライミングの気持ち良さだと思う。深くは分からない。
9.クリエイティビティー
想像力
10.スキル
技術力
いや、最後二つはただの和訳ではないか。カテゴライズしてる風だけど別に分かってない。色々な要素が混じったり内包したりして面白い作品ができる。何となく上の十項目を気にしている。自分たちも何か面白い作品を作りたい。長い目で見て。
好きな曲やMCなど過去記事で紹介しているので良かったら見てみてね。フリースタイル。以上。