田中まじめ滅餓寧武露愚

よろしくお願いします。

ブートレグについて

世の中にはブートという文化がある。


ブートレグ、ブートレッグ、ブート版、ブート盤、海賊版海賊盤は、法律上の権利を無視して諸権利を有しない者により権利者に無断で発売または流通される非合法商品である。(ウィキペディアより)


最近、正規盤では飽き足らずブート盤まで収集している方とインターネットで知り合った。あまり詳しく言わない方がいいようなネタな気がするので今回のブログはフィクションということでひとつ。


ブートの歴史で言うとグレイトフルデッド(プロシュート兄ィのスタンドじゃないよ)というバンドの最盛期、彼らのツアーに勝手について回るファンのヒッピーたちが勝手にライブを録音して次の土地でそのテープを売ってバンドを追いかける費用を稼いで更に付いて回って録音して、、とどんどん自転車操業のようにブートを作っていったという話が趣深い。


その他にも、グレイトフルデッドを祖にするジャムバンド系はブートのカルチャーを持っていると聞いたことがある。自分が参加したライブのブート音源を他のファンが持つそれとライブ会場で会って交換するという。少し違うけど現代ではツイッターで動画が拡散される現象に近いような気がする。知らない誰かが知ることに価値があるような。


僕とブートものについて。その昔、ゆらゆら帝国の最初期のテープ音源が欲しくてたまらなかった時期があった。今はそれすらYouTubeにアップされているようだけど、当時はアップされていなかったしヤフオクの相場は一本3万円〜といった感じだった。今思うとみなさん買ってダビングして売って循環させてたのかな。知らんけど。


最初期、坂本慎太郎さんが自宅で一本につき200本自宅で自らダビングしたというテープ。坂本さんは自らの昔の歌詞が嫌いだったそうで再発も無いと言っていた。


それがある日、いつものように何気なくヤフオクを徘徊しているとその初期のテープ音源が全て収録されたCD‐ROM3000円で出品されているではないか。


イリーガルなものということは何となく分かりつつも僕はそれを買ってしまった。数日後、品物が家に到着、開封すると四つ折りにされた一枚の紙が同梱されていた。


細かな字でビッシリと埋め尽くされたA4サイズの用紙、内容はブート盤のメニュー表であることが分かった。


ゆらゆら帝国は例のテープに加えて、インディーズから発売され既に絶版&中古価格も同じく超高騰している二枚の初期音源のコピーを販売していたり、ブート盤ライブ音源もたしか89年くらいの年代からずらっとラインナップされていた。まさにマニア垂涎。


他にはP-MODELなど平沢進先生関連やメルトバナナなどのブートのライブ音源など。確かに覚えてるのはこの二つのバンドだけだけど、並んでいたバンドはいずれも日本のカルトロック史に名を残すようなアレなバンドばかりだった。


当時はオタク世界の深さに「つ、付き合いきれん、、、」と打ちひしがれてそっとメニュー表を閉じたけど今はかなり欲しい。誰かこっそり教えてください。


ブートについてそんなことを考えていた。


ちなみに冒頭のブートマニアの人は同い年っぽいのでまた色々と話してみたいと思った。以上。まる。