田中まじめ滅餓寧武露愚

よろしくお願いします。

僕が好きなHIPHOP・般若について

好きな日本語のヒップホップを紹介していくコーナーです。

懐古。

 

第一回目は般若。ハンニャ↑なのかハンニャ↓なのかイントネーション違うんじゃない?と毎回友達に言われ続けて15年。

 

ファーストアルバム「おはよう日本」を友人ブリングバックの家で聞かせてもらっていた高校卒業して迎えた春休み。18歳。

 

般若/ちょっと待って

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エグいストーリーテリング

 

それまでブルーハーツを聞いて満たされていた自分の中のパンクの心がグッと般若さんに向いた。自分のヒップホップカルチャーは般若から始まった。たしかそのあとにHIPHOPジェントルメン。ハマったのはヒップホップジェントルメンのカラオケ体験からだけど始まりは「おはよう日本」だったと思い出した。そしてすぐ次にやっちゃた。

 

般若/やっちゃった

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懐かしすぎる。昔公式あったような気がするけど違うのかしら。Tik Tokでバズったらしく800万回再生されていた。ほお。

 

(参考:ヒップホップジェントルマン)

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山田マンのフロウがエグい。。 

カラオケで友人BRINGと友人NYANが良く歌っていた。。

 

ゴールデンマイク(4:45から般若さんのバース)

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パンチラインを真似して、いかにして日常会話に織り交ぜるかという遊び。

 

『ガタガタ抜かすな 道開けろ雑魚 言わずと知れた東京のカオ
どー出て来たのか知ってんだろ? 般若 妄想族だバカヤロウ
例えばカチコミ 例えばFreeStyle 例えば"Disるな"…ハァ? そりゃ無理ッスわ
例えば核心突くぜZEBBRA Undergroundが1番タフ
渋谷の街を生き抜く奴 おー?取ってみ このMIC カス瞬殺
生きて実証 ゲトーのフロー 女、子供は勿論 唸らす不良
来いよ芸能界? 知らねーな え?兄弟 引かねーわ
クソの影響大なら聞け日本 HITPOPじゃねぇHIPHOP

 

あぁ、懐かしい。。これを友達みんなで言うという。。

 

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般若さんが息子に語りかける曲。

 

 

 

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MVが面白い曲。

相手の女性は、やっちゃったのおばさんなのかしら。

 

般若さんの魅力は、リアリティ。誰が何を言っているかが大事で「嘘くさい…」となったらつまらなくなってしまう。般若さんは、本気で言っているという気迫が伝わってきて、男らしくてかっこいいなあと思ってしまう。長渕剛ブルーハーツの系譜、現代は般若さん。体制に対するカウンター。「筋を通す」とか「不義理はダセエ」とか般若さんから教えてもらっている。自分は下手打つし糞ダサいけど。

 

関係あんの?という曲では、「スターになれんの条件は何?教えて?…そうかがっかり…」というラインを書いたり。

 

DABOとのお葬式という曲も面白いので。

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ちょっと音質悪いけどサンクチュアリという曲も。「エーイヨ!K-DUB SHINE何かあったら言ってネ アーイ 超人気者渋谷のドン 家まで迎えに行くからよ」。これがディス。

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少し前だと、般若さん自身も出演していたフリースタイルダンジョンの共演者UZI大麻逮捕にラップ。「気まずい奴はテレビに出んな!」。

般若さん、折に触れてこういう曲を出すんだけど、生き方に筋が通っていてスキがなさ過ぎてディスを食らったラッパーたちのアンサーソングが弱い。

自身の公式ホームページで10年くらいも時事ネタについてラップし続けている。それも面白い。「ブログは般若ウェブサ〜イ!」

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般若17歳。96年。ジブラとユーザロックのラジオに音源を渡してそれが放送されるという。

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般若さん17歳、かわいい。ファーストアルバム・おはよう日本収録「神輿」の前のスキット。「気合い入れとけ」って子供の声が入ってる部分があるんだけど、「これ誰?」と思っていたら17歳の般若さんであることが、このユーチューブで2年前に分かって友達と「あれ般若だったんか…」と。

 

あともう一つ、般若さんはジョジョが好き。昔から。アルバム・HANNYA収録の「のぞみ」という新幹線の移動中の情景を歌った曲で「と、トリッシュ、ジョルノ〜、ナランチャ!乗客も全員老いている…敵のスタンド攻撃か…」というセリフを入れてくるという。5部メンバーの名前を呼ぶことから般若さんも乗車している(夢)。しかもプロシュート兄貴グレイトフルデッドというチョイスも最高。

 

他にも色々な漫画を読んでいそうなところも好きです。ファブルとか。

 

最近だと、クリーピーナッツR指定がラジオで般若とのエピソードをたまに語ってくれる。バニーガールのクラブとか般若さんカレー作るんかとか息子とこんな会話すんのかとかリアルなエピソードが聞けて面白い。

 

そんなわけで大事なことは般若さんから教えてもらった。ヒップホップだけが好きなわけではなく音楽全般が好きだけど。でも般若さんは好き。

 

「今年100本ブログを書いてみよう、できれば月10本目標」と思っていて、やや遅れながらも残り10本まできたので後はオススメヒップホップを10本書こうと思っていた。そしたら今週アメトークでラップ芸人をするようだと知った先週。タイミング良いと考えて今日とりあえず全て好きなものを投稿しようと考えている。以上。まる。

DEZIL BOYS とシンジについて

 でじるぼーいずは、BRING BACK(シンジ)、MCニャン(ナオキ)、MC滅餓寧(私ことケンタ)の三人からなるラップグループである。ちなみに三人は同じ中学校の同級生でもある。

 

活動内容は、細々と楽曲の制作、滅多にやらないライブ活動に加えて、月一回三人での会話を録音してブリングが運営しているポッドキャストで配信している。現在は荒削りも荒削りのズブの素人の様子が垂れ流されているのだけど、これから三人で成長していくぞというHIPHOPドキュメントとしてあたたかく見守っていただけたら幸いだ。

 

素人モノが好き、素人のヒリつくインターネット活動が好き、アンヴィルというおじさんのロックバンドのドキュメント映画が好きな方にはオススメだと思う。

 

配信される放送を聞いては毎回深く反省している。お酒を飲みながら録音しているのだけど酔っ払って話している自分の「感じの悪さ」がシラフの自分にはとても許せなくなるのだ。自分の自己評価が高すぎるのかも知れない。あんなもんなのかも知れない。そこも含め月一回の己を見つめる良い時間になっている。

 

あと、シンジのコメントに対して「いやっ…」と返してしまうことも反省している。シンジのコメントにも原因はあると思うが、自分の言いたいことを優先するあまり相手のことを受け入れられていない自分を見つけてしまう。

 

ポッドキャストもそうだけど、シンジの物事を継続する力を尊敬している。高校三年間の柔道にはじまり、突然ブレイクダンスを始めたかと思えば現在進行形で10年以上も続けていて気が付けば新潟のダンスイベントでMCや審査員として活躍するまでになっている。

 

また、継続する力によって幽体離脱までも習得してしまった。

 

幽体離脱について、高校生の頃に某巨大匿名掲示板のどこかのスレで盛り上がっている人たちを見た。そのときは信じられず架空の設定で盛り上がるタイプの遊びかと思って見ていたが、幽体離脱を習得したシンジの話を聞いているうちに人間の持つ脳の力と呼吸法、瞑想など努力によって習得可能なヨガの世界の話だということが分かった。

 

話は逸れたが、シンジという継続の鬼が今取り組んでいるものがポッドキャストでありDEZILBOYSであるので、10年後には何かしら面白いことになっている気がしてワクワクしている。今より更におじさんになっているけど多分面白いと思う。僕が「いやっ…」という場面も互いの成長によりなくなっていると思う。

 

 

リンクはBiSH芸人放送前の収録。このブログは視聴後。BiSH芸人、商業的なパッケージングかと思いきやファンも納得の良回だった。ハンターハンター芸人のときの痒いところに手が届かないもどかしさは無く、世間に対するBiSHの入り口としては最適だったと思う。 ノブさんはじめ芸人さんたちの本気の熱量が伝わってきたし、BiSHの魅力に基づいた笑いがいくつも生まれていた。星の振り付けを練習してライブに臨むというくだりも良かった。ポッドキャストアメトーーク!嫌いとか言ってて本当すみませんでした。本当すみませんでしたぁ。。。

 

そんな感じです。

 

 関連

 

tanakamajime.hatenablog.com

 

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以上。まる。

令和元年の夏について

今年の夏は個人的に歴代で最も暑かったので覚えていることを書く。


年々暑くなっているかのようだ。昔はここまで熱中症が警告されることはなかった。自分たちの世代は部活中の水分補給も良しとするか悪しとするかの狭間の世代だったので余計に世間の変化と気温の変化を感じるのかも知れない。今の時代、水分補給をしないという選択肢は無い。


エアコンも、昔はエアコンを使うと体力が下がるという説が強かったが、今は熱中症にならないようにと適切な温度でのエアコンの使用が推奨されている。


人間の体は大したもので毎日暑い日が続くと段々と体が慣れてくるようだ。暑くなり始めた頃は、めまいにも似たようなものに襲われるほど暑さにやられていた。


また、暑さは「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉の通り盆を過ぎると暑さも落ち着くことも体感的に分かってきた。


寝るときも、エアコンを28度でつけっぱなしにして寝たら寒くなって起きたり、タイマーにして寝たら暑くなって起きたり、寝苦しい日が一週間くらい続いた。


寝るときもエアコンは付けっ放しで28度に固定して衣服で調整するのが正解な気がする。


新しい知識としては、アミノバイタルを飲んで寝ると体力が回復するらしいとのこと。詳しくは聞いたが忘れた。あとは冷たい牛乳が美味かった。


夏の8月上旬には嫁と笹川流れに訪れた。とても天気の良い日が続いた後で海が異常なほど澄んでいた。日常、近所から景色を変えることで新しいものが体に入ってくるようなとても良い気分転換を体験できた。旅行は大事だ。


来年は、水着と近眼用のゴーグルを買って海に入りたい。あとウォータースライダーも。


そんな感じの令和元年の夏だった。以上。まる。

【読書】岡潔/数学する人生【感想】

岡潔(19011978)


ツイッターによく名言が流れてきて興味が湧いたので著書を読んでみた。


日本数学史上最大の数学者で、その功績を称えられ国から文化勲章を受けたほど頭の良い人。


「最近みんな生きづらそうでやばない?」と思って生きることについて、みんなのためにめちゃくちゃ考えてくれた人でもある。


すごく簡単にまとめると、「目で見て自分で考えて実感を信じて生きよう」というメッセージを感じた。


現代の生きにくさは、敗戦後に西欧から入ってきた唯物主義と個人主義にあるのではないかと。


唯物主義というものは、「夏は冬より暖かいから良い」というものらしく、その前は、「比べなくても四季は良い」だったそうだ。比べない心、大事。


仏教の悟りの境地を科学的に解明しようとしていた。ただ「科学的に解明」というものも唯物主義なのか、知らんけど。


頭良い人が頭良い人の世界を分かりやすい言葉で語ってくれている気はしたけど難しくて分からなかった。でも面白い。


「情」「情緒」「懐かしさ」など、実際の生活で使う言葉の意味とは少し異なるような意味を持たせて使っていた。自分の感覚を置き換えられるような単語が無かったので勝手に置き換えたらしい。


ちなみに岡潔による「情緒」とは、「野に咲く一輪のスミレを美しいと思う心」そのもののことらしい。なるほど分からん。でも何か良いな。


「この編集した森田真生さんって人、岡潔の考えを理解しててすごいなー」と思ったら自分と同い年だった。東大卒。ぜんぜん上の世代の人かと思った。


ここで引け目を感じるでは無く、「あぁ、この人は頭が良くてスゴイなぁ」と素直に感じることが生き易さにとって大事という感覚は本を読んで分かった。ありがとうございます。


難しかったけど面白かった。または、「これを面白いと思わないとヤバイ」と思わせるような魅力があった。これはすごいこと。また折に触れて読み返したい一冊でございました。以上。まる。

想像力について

想像力の話


友人から聞いた小話で「あるときから嫁の下着が派手になりはじめてどんどん女になっていくのが伝わってきた。彼氏ができたんだなと。偶然、証拠が出てきて離婚した。」というものがあった。


聞く人が笑えるように面白く喋ってくれていたので笑ってしまった。


ふと、これをツイッターでツイートしてみたらどうなるだろうと考えた。


書き方にもよるが上のカギカッコくらいの書き方だと、普通に受け取れば男性が浮気された話。


しかし、読む側の一部の人の想像の世界では事実を飛ばして浮気されるような関係を築いた男性を非難する人もいるかも知れない。


ツイッターに限らず文字の難しいところは、読む人の想像力次第というところ。


人間の想像力はすごい。ジョンレノンの歌ったイマジンも人間の想像力の曲。


例えは少し悪かったけど、言葉で人間の想像力を刺激するところが詩の面白いところだと改めて気が付かされた。


色々なスタイルがあって全て正解だけど、聞いた人の想像力が楽しい方向へ自由に働かせられる詩を書いてみたいものだ。


「失恋して悲しい」、「孫が生まれて嬉しい」、「政治に怒っている」、伝えたいことがある曲は、聞いたことを想像しなくてはいけない不自由さがあるように思う。それは繊細すぎるか。


「意味が分からない」ではなくて、想像力が広がり聞いた人が良いものに触れている気になる詩を書いてみたい。友人の悲しい小話を聞きながら、そんなことを思った。以上。まる。

【映画】リトルミスサンシャイン【ネタバレ】

リトルミスサンシャイン


ミスアメリカに憧れる7歳の女の子オリーブ、自己啓発系の情報商材を売るお父さんリチャード、パイロットを目指して願掛けのために9か月間言葉を発していないお兄ちゃんドウェーン、鼻からヘロインを吸引してセクハラしまくるおじいちゃん、タバコを吸っていないと嘘をつくお母さんシェリル、鬱病で自殺未遂した全米一のプルースト学者でシェリルのお兄さんフランク。クセの強い登場人物たち。


オリーブが子供の美人コンテストに繰り上げ当選で出場することになったところから物語は始まる。会場はカリフォルニア。800マイルもの距離を3日間かけて全員で一緒に旅をすることになった。


大変なメンバーなので道中も色々と大変なことが起こる。車は故障するし、フランクは自殺未遂の原因となった恋人に遭遇するし、リチャードの本は出版できなくなるし、それをきっかけにリチャードとシェリルは離婚寸前の喧嘩をしたり、おじいちゃんが死んだり。


見ていて、みんなで目的地を目指すことの難しさ、考え方や価値観は違うけど、みんなで行かなくては行けないということを思った。比喩的。


襲ってくる様々な不幸を何とかみんなで乗り越えて、オリーブを大会に出場させるべく一行は旅を続ける。


目的地間近になってドウェーンの色弱が発覚、色が区別できないドウェーンはパイロットになれないことが分かってしまう。我を失って溜まっていた家族への不満を叫ぶシーンは引き込まれた。


「離婚、破産、自殺、みんな負け犬じゃないか!」


自己啓発系こリチャードが劇中で何度も繰り返す「この世には勝ち馬と負け犬しかいない、勝ち馬になれ」という言葉にこの物語のテーマが含まれている。


ドウェーンの言葉に自己の矛盾を突きつけられてリチャードは「勝ち馬と負け犬」の考え方を捨てられたのだと思う。


人生は勝ち負けじゃないし、他人と比較するものじゃない。誰のために何のためにするか。どう生きるか。


パイロットになれないことが分かり取り乱していたドウェーンだが、オリーブのためを

思って旅を続けるように思い直す。


色々な法律を犯したりルールを破ったりしながらも何とか会場に到着。このあたりも比喩的。


すったもんだの受付を済ませ一息つく一行。会場の雰囲気に居心地の悪さを感じたドウェーンはフランクを誘って外へ。


「ミスコンは糞だな。人生と一緒だ。空軍アカデミーも。飛びたきゃ飛べばいいんだ」


良いこと言う。後半は畳かけるようなパンチラインの応酬。


子供美人コンテストは、バキバキに鍛えられた子供たちの品評会のようだった。オリーブは一人だけ子どもらしく素材そのものといった様子。


「レベルが違う!」「負けにいくようなもんだ!」「やめさせろ!」「妹が採点されるのは我慢できない!」、オリーブを傷つかせたくなかったリチャードとドウェーンは最後の特技審査にオリーブを出場させないようにシェリルを説得。


しかし、シェリルはコンテストに向けて努力していたオリーブの気持ちを汲んで出場させることに。オリーブは、練習を見てくれたおじいちゃんのためにがんばると言ってステージへ向かう。


音楽がかかりオリーブのダンスが始まると、それまでとは明らかに異質なステージング(ウィキペディアの言葉を借りるとバーレスク風のダンス)に「下品だわ!」とステージに罵声を浴びせ席を立って帰る人も。


主催者もダンスをやめさせるようにリチャードに怒って詰め寄る。


ステージに上がったリチャード、一生懸命におじいちゃんのために踊るオリーブ、制止するかと思いきやオリーブに合わせて珍妙な踊りを踊り始めるリチャード。リチャードが体裁よりオリーブの意思を尊重して守ったというシーンだと感じた。


更にフランク、ドウェーン、シェリルと続き、みんなで下手くそな踊りを踊った。


みんなで踊る姿は楽しそうだった。


人の目を気にしない世界、やりたいことをやる、やるべきことをやるだけのシンプルな世界に行ったような、ある種の悟りを開いたような、それを表現したシーンだと感じた。


コンテスト会場という勝ち負けや強者弱者の関係が凝縮されたような場所で、勝ち負けの考え方をしていた人の価値観が「勝ち負けじゃない!体裁じゃない!」と変わったシーン。鮮やかな反転、カタルシス、カウンターだと思う。


クオリティも大事、評価されることも大事だけど極端じゃなくて良い。体裁を気にしないことにより、物事がちょっとずつ単純化されて、やりたいことができるようになる気がした。


呆気に取られる主催者と一部の観客、でも笑顔で受け入れている人たちもいた。


誰の問題も解決していない。しかしもっと大事なものが見つかり、それぞれが前向きに生きられるように考え方が変わった。


実を言うと、この映画が昔は受け入れ難かった。「いや問題解決してないのにそんなハッピーエンドみたいになる?無理やりじゃない!?」という感じだった。(スクールオブロックも。また見てみよう)今回見て、そんなことはなかった。めちゃくちゃハッピーエンドだった。


人と比べるばかりの価値観の中で全てを見ていたので受け入れ難かったのだと最近気が付いた。昔の話。ドラマanoneのラストシーンにも繋がるシーンもそうだと思う。


ホーホケキョ隣の山田くんも、ふと「あの映画面白かったかも」と思って見てみたら自分の感じ方が変わっていてめちゃくちゃ面白かった。しかも、ブログを書くにあたってリトルミスサンシャインのウィキペディアを見ていたら監督は「隣の山田くん」をかなり意識して作ったことが分かった。


リトルミスサンシャインはボロボロのバスをみんなで押して帰っていき終演。人と比べても、人の目を気にしても仕方がない。生きたいように生きよう。仲間はきっといる。作品からそのようなメッセージを受け取った。良い映画でした。以上。まる。

ゴッドタン〈お笑いを存分に語れるBAR〜漫才編〉

お笑い芸人の方が漫才について語りまくる回でした。とても面白かったです。

 

メンバーは、かまいたち、ナイツ、東京03飯塚さん、スピードワゴン小沢さん、おぎやはぎ劇団ひとり。関西からは、かまいたちだけでした。

 

特に小沢さんが良い味を出されていました。独特の感性と言い回しで、漫才に対する愛が伝わってきて面白かったです。

 

「ドクターハインリッヒ、エーマッソ、コウテイとか、漫才の向こうに音楽か文学が見えるものが好き」「コウテイはサンプリング感が電気グルーヴだと思うの」など。聞いてきた音楽は漫才のネタに出るという話も出ていました。ちなみにナイツはYMOだそうです。

 

ドクターハインリッヒのネタ

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エーマッソのネタ

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https://youtu.be/DpV0kG35Eyg

 

アンガールズ田中さんがAマッソにTVの授業。サービス業はじめ仕事の話で面白いです。田中さんすごい。Aマッソはピュアだな。

 

コウテイのネタ

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コウテイはこの番組を見てユーチューブ検索して知りましたが面白かったです。二人ともハイテンションで、エキセントリックな世界観を作り出していました。二人だけしか通じない世界がエンターテイメントとして成立しているところのバランス感覚がすごいです。サイコパスな二人組という部分から、なぜか映画のファニーゲームを思い出しました。ズィーヤ!

 

その他、今回話題に出た若手について。

 

たくろう

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まんじゅう大帝国

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からし蓮根

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からし蓮根・伊織さんは巨人師匠の店でバイトしていて巨人師匠から服のお下がりをもらうそうなのですがそれが「めっちゃださい」らしいです。

  

フカミドリ

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デルマパンゲ

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みんな面白くてすごいです。コウテイはクセになって何本も見てしまった。たくろう、からし蓮根も。

 

そして日本の漫才と言えばM-1、そこからおぎやはぎの漫才についても。2001年のM-1は僕自身リアルタイムで見ていて、スベったなーという空気感を覚えていますが、今回おぎやはぎを見直してみたらとても面白かったです。

 

笑い飯の哲夫さんは、おぎやはぎの漫才を見て「やられた!」と思い、今の笑い飯のスタイルが出来上がったそうです。意外に思いましたが、そう聞いて見てみると確かに相手のボケに対する取り扱いの部分は同じ種類な気がしました。次回は、笑い飯がマジメにお笑いを語るところも見てみたいです。

 

おぎやはぎが漫才を作り始めた頃のエピソードも紹介されていました。矢萩さんが「なんでだよ!」と小木さんに突っ込んでみたら、お笑いをやる前から友人同士だった二人にとって「なんでだよ!」が不自然すぎてめちゃくちゃ恥ずかしくなって二人で俯いてしまったそうです。

 

また、若き日のスピードワゴン小沢さんがネタを書いているときに、矢萩さんが通りかかり「そのネタ面白くないでしょ、面白いネタって書いてるときから笑うんだよ」と声をかけて小沢さんは、その言葉にかなり影響を受けたというエピソードも。

 

番組の随所におぎやはぎに対するリスペクトを感じられました。関係ないけど坂本慎太郎さんも「作っているときに笑っちゃうくらい良くないとボツにしている」とインタビューで答えていました。それは関係ないか。

 

その他の話題に出たM-1

 

2004アンタッチャブル、柴田さんのツッコミは標準語だけどベランメェ調なのでボケに圧力をかけられ、その振り切ったツッコミがホームランを生むらしいです。

 

2005ブラックマヨネーズ。人間と人間の圧力がぶつかり合って笑いを生む。二人の掛け合いだけで客席をうねらせる理想の漫才。関西弁の心地良さについてなど。

 

2006チュートリアル、チリンチリンのネタでボケじゃなくて世界観を見せたという話、徳井さんは顔がカッコよくてあの喋り方なのに笑えるところがすごいという話をしていました。確かに。

 

2010笑い飯、話が展開せずに二箇所くらいでボケるところがすごいと。ナイツは4分間で100個ボケる100ボケ漫才を作ろうとしたけど38個が限界だったという話から、かまいたち20秒から25秒に一個ボケるところを作ろうとしたエピソードの応酬。このあたりはプロの観点が聞けて面白かったです。

 

ツッコミの話からくりぃむしちゅー上田についても。上田のフリは「はい」って言うだけで爆笑が起きるシステムになっているそうです。矢萩さんは、上田さん司会で大喜利の番組をやっていたときに、何を答えても面白くするからわざとつまんないこと書いたけど、それでも面白くなって驚いたそうです。天才のパスですね。

 

ツッコミ10年ボケ天然という言葉があるように、なんとなくツッコミの方が分析して言葉にしやすいのかなと見ながら思っていました。

 

あとは濱家さん、めちゃくちゃマジメだなと思いました。みんなマジメだけど。受け答え、伝え方が丁寧。

 

というわけで、面白かったところをズラズラ書かせていただきました。自分の心が動いたものを分析する人の話が好きです。また何か面白く感じたものがあったらブログに書きたいと思います。以上。まる。